しっかりと睡眠時間を確保して寝ているはずなのに、
日中に眠くなってしまう。
寝ても寝ても寝足りないという人はいませんか?
寝ているはずなのに、眠くなってしまうという人は、
ただ単に睡眠の質が悪い場合もありますが、
病気が原因で眠くなる可能性もあるんです。
しっかり睡眠を取っているのに眠くなる病気を3つご紹介します。
眠くなる病気の1つ目は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。
睡眠時無呼吸症候群は、
睡眠時に無呼吸(呼吸が10秒以上停止する)や
低呼吸(10秒以上換気量が50%以上低下する)になることです。
睡眠時無呼吸症候群は、無自覚であることが多いのです。
寝ている時に、無意識のうちに呼吸が止まってしまい、
苦しくなって呼吸が再開しますので、脳が酸素不足に陥って、
睡眠が浅くなってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群の人は、
しっかりと睡眠を取っているつもりなのに、
実は睡眠の質が悪いので気づかないうちに
睡眠不足になっていますので、日中に眠くなってしまうのです。
日中に居眠り運転をする人は、
睡眠時無呼吸症候群の人が多いと言われています。
眠くなる病気の2つ目は、ナルコプレシーです。
ナルコプレシーとは、日中に場所やタイミングに関係なく、
強い眠気に襲われる脳の病気のことです。
また、ナルコプレシーは笑いや喜び、
怒りなどの感情がきっかけになることがあるのですが、
耐え難いほどの強い眠気に襲われて眠ってしまったとしても、
20~30分だけ寝れば、
スッキリ起きられるという特徴があります。
ナルコプレシーの特徴のもう1つは
ノンレム睡眠ではなくレム睡眠であることです。
通常は、入眠直後はノンレム睡眠に入るのですが、
ナルコプレシーの場合はいきなりレム睡眠に入ります。
そのため、脳は起きている状態ですので、
金縛りなどが起こりやすくなるのです。
ナルコプレシーは1000~2000人に1人が発症する
とされていますので、珍しい病気です。
眠くなる病気の3つ目は、月経随伴睡眠障害です。
生理になると、
眠くて眠くて溜まらないという女性は多いですよね。
それは、月経随伴睡眠障害のせいなんです。
生理になると、子宮周辺に血液が集まりますので、
脳への血流量が普段よりも減ることで、
脳が酸素不足になって眠気が出てきます。
また、出血することで、
脳が危険を感じて、お休みモードに入るから、
生理中は眠くなるとも言われています。
さらに、生理中は黄体ホルモン(プロゲステロン)
の分泌が増えることで、
体に変化が起こって眠くなるのです。
睡眠時無呼吸症候群は早目に治療が必要ですし、
ナルコプレシーや月経随伴睡眠障害も
日常生活に支障が出るようなら治療することもできますので、
日中の眠気で悩んでいる人は医療機関を受診してみましょう。
うつ病患者の数はここ20年で急激に増えていて、
現在はうつ病で治療している人は100万人以上、
さらに15人に1人は人生の中で
うつ病を発症すると言われています。
うつ病の原因は、まだ解明されていませんが、
身体的なストレスや精神的なストレスが重なったことが原因で
脳の機能障害が起こるためとされています。
うつ病は日常生活に密着した病気であり、
生活習慣によって悪化したり、改善したりすることもあります。
そして、その生活習慣は食事も含まれます。
これから紹介する栄養素は
うつ病の直接的な原因になるものではありません。
でも、うつ病を悪化させる可能性がある栄養素です。
どんな栄養素が
うつ病を悪化させる可能性があるのかを知っておけば、
「ちょっとうつっぽいな」と感じた時に、
それらの栄養素を控えめにすることができますよね。
うつ病に悪い栄養素の1つ目は、カフェインです。
カフェインには交感神経を興奮させる作用があります。
交感神経が興奮すると、アドレナリンが分泌されて、
覚醒作用につながり、一時的に集中力を高めたり、
眠気を吹き飛ばしたりするのです。
ただ、適度な興奮状態なら良いのですが、
過度に交感神経が興奮するとどうなるでしょうか?
アドレナリンが過剰に分泌されて、緊張状態になったり、
不安や焦燥感が出てイライラしたり、不眠になったりします。
うつっぽい時にこのような症状が出ると、
うつを悪化させる可能性がありますので、
カフェインの取りすぎには気をつけましょう。
「うつかな?」と思った時は、
エナジードリンクは飲まないほうが良いですし、
コーヒーは控えめにした方が良いでしょう。
うつ病に悪い栄養素の2つ目は炭水化物です。
炭水化物を取りすぎると、どうなるでしょう?
そうです、血糖値が上がるのです。
血糖値が高い状態が続くと、インスリンが効かなくなりますので、
ブドウ糖は血液中にあるだけで、
細胞内にうまく取り込めなくなります。
そうすると、脳細胞はエネルギー不足となり、
脳機能が低下しますので、うつ病になりやすくなるのです。
そのため、糖尿病を指摘されている人、
糖尿病の予備軍とされている人は、血糖値のコントロールを心がけ、
そうでない人も、無理に制限する必要はありませんが、
炭水化物の取りすぎには気をつけるようにしましょう。
うつ病に悪い栄養素の3つ目は、カプサイシンです。
カプサイシンは唐辛子に含まれている栄養素ですね。
カプサイシンは辛み成分ですので、カプサイシンを摂取すると、
カプサイシンによる刺激によって、交感神経が優位になり、
アドレナリンが分泌されるようになるんです。
アドレナリンが分泌されると、
カフェインを摂取したのと同じような状態になりますので、
うつ病が悪化しやすくなるのです。
そのため、精神的に疲れている時は唐辛子などの刺激物は
控えめにしておいた方が良いでしょう。
うつ病を悪化させる可能性がある3つの栄養素をご紹介しましたが、
いかがでしたか?
これら3つの栄養素は、摂取してはいけないというわけではなく、
過剰摂取が危険ということです。
うつ病は栄養のバランスの取れた健康的な食事を取ることで、
予防できるという研究結果がありますので、
日ごろから健康的な食事を心がけるようにしましょう。